知的・精神・発達障害者の就職・就労支援、職場定着支援を行う東京都にある就労移行支援事業所

フェスティーナレンテ株式会社

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お知らせ

ftl通信

ftl通信56 悪魔の証明

~働く自分を楽しもう~ ftlビジネス・スクールは、働く喜びを感じられる支援を目指します。 ======================================
関係者の皆様
このメールは、ご挨拶させていただいた方向けに発信させていただいております。 ======================================

  1. 支援ノートNo.56『悪魔の証明』
  2. ftlの『発達保障型生活介護』本格始動!
  3. 新規受け入れ枠と近況報告
  4. covid-19(新型コロナウイルス)対策について

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今、世の中全体が、covid-19(新型コロナウイルス)の流行で真っ暗になっています。 そんな中、日本人としての恥ずべき黒歴史が、トーンダウンしながら幕を閉じようとして います。その黒歴史とは、2016年に起った相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり 園」で入所者ら45人が殺傷されたという痛ましい事件のことです。時事通信社によると、 殺人罪などで死刑判決を受けた元職員植松聖被告(30)が3月18日、勾留先の横浜拘置支 所で接見に応じ、「控訴しない」と改めて強調したといいます。また、実際に弁護人によ る控訴も取り下げられました。その結果、3月31日午前0時をもって死刑が確定しました。 死刑判決が一審で確定するのは異例のことです。

閉じてはいけない幕だと思います。以下は、悪魔の証明だと言われるかもしれませんが、 敢えて書きましょう。もし施設側が、死刑囚の在職中に、その目の前で、被害者が人とし て発達する存在であることを証明して見せていたなら、死刑囚がこの犯罪を「人の役に立 つこと」と大言して実行するには至らなかったと、僕は考えます。また、死刑判決がでる 前に、彼に殺されかかった人たちが、発達する存在であることを被告人に直接見せること ができたなら、少なくとも被告人は、この犯罪行為を「役に立つこと」と規定したことが 間違いだったと認めたかもしれません。それができないのが、罪刑法定主義の限界だと思 います。しかし、僕は施設側に対して、「この判決で水に流すな」と言いたいのです。一 生をかけてでも、この悪魔の証明をやってみせろと言いたいのです。そしてこれは、自分 自身に対しても言い続けていることだと思っています。

かつて死刑囚が勤務し、やがて彼の犯行現場となった施設は、入所施設です。入所施設 は、デイとナイトを総合的に支援していることが多く、職員は交替制勤務で支援業務に入 ります。僕は若い頃、死刑囚と同じ施設ではないものの、同じ目的を持った施設で働いて いました。では、僕がそこに暮らす人たちを殺してしまった方がいいと思うことがあった かというと、全くないのです。また、彼らを殺すことが「世の中の役に立つ」と思ったこ とも、一度もありません。何がどうなって、このような差が出たのでしょうか。異なる道 を選んだ人間に、自分の道を理解させることは困難ですが、事が重大なだけに、何も考え ないでいるわけにはいきません。

僕が駆け出しの職員だったころ、重度の知的障害を持つ人たちに対するフォーマルな支 援は、入所形態だと「入所更生施設」、通所形態だと「通所更生施設」と呼ばれるところ で実施されていました。僕は、そのどちらも経験してきています。僕が最初にプロとして 勤務したのも、それらの施設でした。

入所施設では、1年坊主の僕でも、1ヶ月もしないうちに当直勤務に入りました。入浴 が終わると、雑務をこなす遅番や早番の職員を合わせても、見かけ上4対60の人員配置に なります。その後、21時~7時までの間は、サブの泊まり職員1名と一緒に、60名超の入 所利用者を支援します。サブの職員は、それぞれ遅番や早番の職員と一緒に、食事後の食 器洗いやら、薬の準備やらの細々とした作業をしなければいけません。従って、実質的に は当直職員1人が60名を支援するという時間がたくさんありました。

対象者は、無断外出という権利を行使する可能性が高い人や、自傷行為、他害行為、癲 癇発作を頻発させる人などが多く、僕が当直に入る日は、そういった要注意の人たちを自 分の周りに集めて、やり取りの密度を高めつつ、一緒に過ごすスタイルをとっていました。 みなさん、色々とやらかしてくれるわけですが、施錠や拘束はしませんでした。施錠や拘 束をしてしまったら最後、相手のことを人として見ることができなくなるという考えが、 僕たち職員の間に暗黙の了解としてあったからです。例えば、怪我をして縫合処置をした 人がいて、その彼がどうしても自主的に抜糸してしまうなどということは、ざらにありま すが、そういった場合でも拘束はしませんでした。どうやっていたかというと、職員がつ き、「一緒にこの怪我を治そう」と話しかけながら、抜糸に向けて動いてしまう手をブロ ックしたものです。そんなことをしているうちに、「止める者」対「止められる者」とい う対立関係は、いつの間にか溶解してしまいます。かわりに「一緒に怪我を治す」という 共闘関係が職員と彼との間に生まれるのを、職員も、自主抜糸に取り憑かれた彼も、ほぼ 同時に感じるようになるのです。怪我の治療を巡っての格闘が、豊かな人間関係を構築す ることになるのですから、不思議なものです。

強度行動障害や重度の人たちが殆どの入所施設で、実質的な人員配置が1対60になる時 間が多いだなんて言うと、今の若い職員はみんな逃げ出してしまうかもしれません。でも、 当時20歳を少し上回った年齢だった若僧の僕も、他の職員も、上手い下手の差はあれど、 それをこなしていました。夜勤の看護師が配置されているわけでもないから、事故や急病 があればサブの職員と瞬時に役割分担を決めながら、必要な所に報連相をし、どちらか1 人が救急車を呼び、殆どひとりで対処するのですが、それも当たり前のことでした。そこ まで行かなくても、夜間の急な体調不良による熱発・嘔吐・下痢などの対応は、1人でや らざるをえませんし、実際にやっていました。

心不全などの予想が難しい疾患に対しても同様です。今のように、施設にAEDが導入 されているわけではありません。突然倒れた彼に覆い被さるようになって、青ざめた顔で 大声を張り上げながら心臓マッサージをしたこともあります。結果的に、力及ばず、帰ら ぬ人となった彼や彼女もいます。こういった仕事が大変じゃないと言ったら嘘になります。 しかし、これは仕事として極めて重要な部分であり、これと向き合えないようでは、給料 をもらう資格はないと思っていたので、嫌ではありませんでした。

面白いことに、施設には、色々なキャラの職員がいて、入所している人たちの顔つきは、 誰が当直をやるかによって、それぞれ大きく違いました。相性もあるでしょうし、好き嫌いもあるでしょう。15時を回ると、多少でも言葉のある人は「キョー、トマリ、ダレ?」 と情報収集して歩き回ります。夕飯のメニューや朝食のメニューに匹敵する関心事です。 そりゃぁ、そうです。彼にとっては死活問題なのですから。

一方、当直勤務の職員は、1人で60人に何を語るか、何を伝えるか思案します。職員ひ とりひとりにスタイルがあるのです。ギターを弾いて歌い出す職員もいれば、体操をやる 職員もいます。魅力的な語り口で、言語理解能力の低い人たちを引きつけるような、一対 多の対話をする職員もいます。何をするでもなく、皆でのんびりと過ごす職員もいます。 職員は、その前段階として、日頃からひとりひとりとどういう関係を作っておくかを考え ていました。入所施設の職員たるもの、彼らのことを深く知る必要があり、そのための密 着取材を欠かすことはできません。資料だけ読んでもわからないことがたくさんあるから です。これをデイとナイトの境目を超えてできるのが入所施設勤務の醍醐味だったと思い ます。

僕の経験してきた入所施設における泊まり勤務は、どれも夜勤ではなく当直でした。そ の違いは、前者は眠ってはいけないが後者は眠ってもいいということです。夜勤にしない で当直にする理由のひとつは、夜勤という眠ってはいけない勤務をナイトケアに置いてし まうと、日勤の時間帯における職員数が確保できないからです。当直勤務者は日勤をやっ てから泊まり勤務に入るのです。日勤でみんなと一緒に作業して汗をかき、風呂に入って から泊まり勤務に入ります。

生活に欠かせないのは入浴です。僕がいた施設での入浴時間は、文字通り、一糸まとわ ぬ姿で、裸の付き合いをしていました。今の施設では、入浴も支援だから、職員も一緒に 素っ裸になって風呂に入っているような所は少ないのかもしれません。でも、裸の付き合 いでわかることもたくさんあるのです。そして、僕が当直の時は、よく、日中取っ組み合 った相手を風呂に誘いました。一緒に汗をかいたのだから、一緒にそれを流してさっぱり しようぜ、ということです。何も難しい話ではありません。 「お~い、孝義。風呂行くよ!」

「あい!」
「今日は、よく暴れてくれたなぁ」
「……」(面目なさそうにしている孝義)
「痛くなかったか?」
「あい!」 なんて、裸の男同士でやり取りをします。互いの声がエコーします。昼間にあった取っ組 み合いを思い出しつつ、1日の苦労が、湯気の中に溶けていきます。そんなやり取りをし ながら、万が一の怪我がなかったかどうか確認しつつ、さっぱり汗を流します。 (ちょっと厳しくしすぎたかな・・・) 僕は、彼の健気な一面を見て、少しだけ後悔します。しかし、すぐにこう思います。 (恨みっこなしだ。水に流そう。今日みたいな事もあるさ!) 滅茶苦茶非科学的なのですが、実際、こんなやり取りで人が育っていくことはあるのです。 人間関係とは不思議なものです。
風呂の中では、こんなやり取りもあります。

「今日はよく働いたなぁ!」
(ウンウンと頷く)
「じゃあ、最後のシメで、一緒に風呂掃除してからあがるか!」
「はい↘」
「あがってからの冷たい麦茶がうまいぞ~!」(^_^;)

と、風呂掃除に付き合ってもらいます。大所帯の共同生活者ですから当然のことです。そ んなことを通じて、一つの共同体のなかで、ひとの役に立つ経験を分かち合います。そこ には、確実に生活があります。みんな生活者。肩肘張らずに、自然な流れで、そういう体 験を分かち合うのです。「人間臭い」という臭いはありませんが、明らかにその臭いがす るやり取りです。

背中を流したり、身体を拭いたりすることも一緒にやりながら、少しずつ上手になって いく人もいます。ちょっと科学的なことを言うならば、感覚統合の分野でよくでてくるボ ディーイメージや、前庭覚、固有感覚などは、本来、こいった日常生活動作の中でこそ、 育って行くものです。

裸の付き合いの中で、一寸した怪我を見つけて処置したり、爪が剥がれているとか、お なかが張っているとか、最近痩せてきたとか、逆に太ってきたとか、あるいは体調不良を 見つけたり、文字通り肌感覚での発見がたくさんありました。中には、自分が骨折してい ることにも気づかずに風呂に入っている自閉症の青年もいたりして、大騒ぎになることも ありました。裸の付き合いでわかることというのは、ずいぶんと多かったように思います。 夏場は、その裸の付き合いを20人分くらい連続でやらなければいけなくて、職員のほう がのぼせて死にそうになります。でも、そんなことをしている内に、同志としての関係が できていったりもするのです。当然、そのプロセスで、「この人は不幸を生み出す」など という発想は出てきませんでした。そんな中で、彼らの中で獲得し損ねた愛着関係や発達 段階が埋まり、止まっていた時計が動き出したかのように人生が進み始めることがありま す。その姿を見ると、ちょっと感動したりするのです。何だか、式亭三馬の『浮世風呂』 みたいなのですが、結構面白いものです。

成長するには、最低限のこととして、平均的な発達の青年が、その環境にいたら育つで あろうと思われる条件が必要です。その上で、一人一人に合った支援ができれば、大多数 は育っていくと思われます。そのときに必要なのは、「ハードよりハート」の精神です。 真っ当にやり取りをする人間関係が必要なのです。この「人間」の中には、親や家族も含 まれます。親家族が、文句だけは言うけれど、自分は何もしないような姿勢では、本人は 混乱し、どちらを向いたら良いのかわからなくなり、果実を得ることができなくなります。 悲しいけれど、実際にそういう親家族もいるということです。そのような家族であっても、 何回か話を重ねるうちに、相互理解が深まり本人に対する見解が一致するようになること もあります。こうなると、見違えるように本人が伸びることも多いものです。

『快食・快眠・快便』は生活の基本ですが、これを適切な量と質で実行できなければ意味 がありません。障害が厳しくなればなるほど、これが整う整わないが、人間関係によって 左右されるようになります。事実としてあることなのですが、当直職員が誰であるかによって、すばらしく『快食・快眠・快便』になったり、逆にメチャクチャ不調になったりす るのです。こういうことも、入所施設で寝食を共にしてみるとわかる重要なことなのです。 最近よく「マンパワー」という言葉が使われますが、その語義に、そういった質的なニュ アンスがのって来ないと、現実的ではないと思います。

ひっくり返って駄々をこね、手の皮を自分でむしっては、職員に手当させることを繰り 返していた花子は、小さくてもできることや、評価に値することが増えていく中で、やが てそういった問題行動を卒業し、大人として前を向いて生活し出しました。否、大人とし て前を向いて生活しだすのと同時に、問題行動を卒業したのかもしれません。

毎回の食事を「いただきます」と同時に全部払いのけ、文字通り台無しにしていた篤志 は、職員と一緒に、日常生活の動作全般を丁寧に見直し、休憩や余暇も含めて文字通り寝 食を共にしながら過ごして行く中で、やがて、きちんと手を合わせて「いただきます」と 言って、きれいに食事をとるようになり、職員と一緒に外の会社で働いてくるようになり ました。

彼らはやがて、入所施設を卒業し、晴れ晴れとした顔で、グループホームでの生活に移 行していきます。

津久井やまゆり園関連の報道によると、植松死刑囚の主張は、「重度の障害者は不幸を 生み出す」というものでした。植松死刑囚が勤務していた入所施設と僕が勤務していた入 所施設を単純比較することはできません。しかし、僕は上記のような感じで入所施設で勤 務しながら、対象者を「不幸を生み出す存在」だとは思わなかったし、そのように感化さ れそうになったこともありませんでした。それどころか、僕は、そこに住む彼らが、社会 に出て「世の光」になることを夢見ていたし、それを諦める気にもなりませんでした。

植松死刑囚と僕とでは、世代が2回り以上違います。僕の時代は、フォーマルな障害福 祉は措置制度の中で運用されており、対象者は契約してくれたお客ではありませんでした。 行政措置という形でくる人たちを受け止めるのが僕らの仕事でしたが、事前の情報は今よ りも比較的高い確度で得られました。その中で試行錯誤して、あるいは自腹を切って勉強 もして、他施設の実践も見て、どうしたら対象者と一緒に暮らしつつ、彼らの自立度が上 がるのかということを考えたものです。きつい勤務ではありましたが、そういう前向きな 空気を作り出す余地がありました。

悲喜こもごもある入所施設の生活です。忸怩たる思いもたくさんあります。 (やり直せるものだったら、やり直したい……) そういう思い出もあります。しかし、僕はそれを思い出しても、関わり合った彼や彼女が 「不幸を生み出す存在」だとは考えたことがありません。

では、僕と植松死刑囚の間に通底するものはないのでしょうか。僕が正常で、植松死刑 囚が異常なのでしょうか。

この問題の焦点は「汝、殺すなかれ」ではありません。また、死刑囚の考え方の成り立 ちは、単純な「重度障害者外部不経済論」ではないと思います。にもかかわらず、かなり 多くの人々が、「人を殺してはいけない」「重度障害者が外部不経済であっても、社会は それを包摂するべきだ」という是々非々論だけでこの問題を処理しています。だから、植松は死刑になって当然だという話にもなります。しかし、この是々非々論は、社会の中に 落とし込んだ途端に、「総論賛成、各論反対」となり、最終的には死刑囚と同じ考え方に 帰結していきます。

解決の糸口は、糸賀一雄さん*が唱えた「発達保障」という概念にあると思います。腐 った施設になるかならないかの分水嶺は、「発達保障」という概念を職員に信じさせるよ うなOJTが、施設内において営々と積み重ねられている場合にのみできる、高い山脈上に あります。

「最重度だから何もわからないなんて思うなョ」 これは、僕が駆け出しのころ、当直勤務の夜に、老練の先輩から、夜な夜な聴かされた言 葉です。それこそ、耳にたこができるくらいに言われたものです。やんちゃで反抗的な新 人だった僕も、これには耳を傾け、夜が明けるまで語り合ったものです。

実は、この問題には、もう一つの壁があります。それは、糸賀一雄さんの言うように、 徹底的に発達を保障した先に、社会という現実が待ち受けていることです。これを解決す るする鍵概念は、障害児教育の原点である田村一二さん*が言った「ぜんざいには塩がい る」という言葉です。彼は、砂糖ばかりで甘いだけのぜんざい(社会)は旨くない。障害 のある者という塩が入るから、ぜんざい(社会)が旨くなるのだ、という真理を明るく高 らかに真正面から語りました。一方で、この言葉に対して、函館に近い北の地で、軽度知 的障害を持つ者たちの就労自立を支え続けた武田幸治さん*が放った言葉が「砂糖になり たい塩たち」です。解説するまでもなく、砂糖は健常者的なものであり、塩は障害者的な ものを指します。彼は、通勤寮で暮らしを共にする知的障害の青年たちが、自分の心に瘡 蓋のようにはりついている「障害」という得体の知れないものに対して、それを剥がし、 消そうとする痛々しいまでの個々の思いを、抉るようにして度々文章にした人でした。

僕が「重度障害者外部不経済論」にコミットしないのは、砂糖だとか塩だとかに例えな がらも、対象者を「人」として見ることにこだわった先輩たちの影響があるからなのかも しれません。そして、植松死刑囚と僕との違いも、その一点に収斂されるような気がして なりません。それがなかったら、僕も植松死刑囚と大差なかったのではないか……。そん なことすら考えてしまいます。

成長も、発達も、生きている限り続きます。それを止める権利は誰にもありません。

令和2年4月9日
高原浩

 

*糸賀一雄(1914-1968)
戦後まもなく、戦災孤児と知的障害児の施設「近江学園」を創立、さらに心身障害児施設「びわこ学園」開設に尽力した。活動は滋賀県内にとどまらず、知的障害者福祉法の制 定の原動力となったほか、重症心身障害児者の施設などで働くリーダーを数多く育成して、 各地に送り出した。その功績から、社会福祉の父とも呼ばれる。著書に『この子らを世の光に』、『福祉の思想』(NHK出版)などがある。

*田村一二(1909ー1995)
日本の障がい児教育の先駆者であり、草分け的存在。当時「特異児童」と呼ばれた、教 育上特別な配慮を要する心身障害児や学業不振児の教育とその研究で知られる。著書は『ぜ んざいには塩がいる』(柏樹社)、『特異工場』(大雅堂)など、多数あり。

*武田幸治(故人)
社会福祉法人侑愛会 地域生活支援センター所長 通勤寮『はまなす寮』寮長として、 長年にわたって、知的障害のある人たちへの就労自立支援に携わった。著書に『知的障害 者の就労と社会参加』光生館、『生きる』ぶどう社、がある。

※ 支援ノートの文章は、事例として挙げられている人が特定されないように配慮されて おり、趣旨が変わらない範囲で事実を加工してあります。

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2.『発達保障型生活介護事業』本格稼働開始! 令和2年3月1日、定評あるftlのアセスメント力と、ftlのこだわりである発達保障理念を

引き継いだ『生活介護事業』が正式に東京都から認可されました。発達保障型生活介護に 所属する人たちは、介護を受ける側の人たちであるという固定観念を覆し、ここから更に 成長発達するという希望を持って活動します。

就労移行支援・就労継続支援B型と一体運営(多機能型)で行いますので、利用する人 たちは就職して社会へ出て行く先輩たちがすぐ側にいる環境で過ごす形になります。目に 映る光景が、従来の生活介護利用者が見るそれとは、全く異なります。

https://1drv.ms/b/s!Ah7JHDWO-znf0BfKoFHSpx_Xo-JH?e=p45w6Y

詳細については、直接お問い合わせください。現在の利用者募集状況は、2名になりま す。また、来年度の募集枠としては、今のところ5名と考えております。

見学と実習は、引き続き可能です。また、多機能型で一緒に活動する就労移行や就労継 続支援B型の見学も同時にできます。事業所実習についても、お気軽にお問い合わせくだ さい。

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3.新規受け入れ枠と近況報告 <就労移行支援>

3月は、3名の就職者がでております。また、新型コロナウイルス流行の影響により遅 れが出ておりますが、事態が収束し次第の就職が約束されている人たちもおります。以上 のような状況から、4月の利用者募集は5名とさせていただきます。

なお、見学や実習の申し込みは積極的に対応させていただきます。お気軽にお問い合わ せください。

特別支援学校・高等専修学校・高校3年生の実習や、アセスメントについても受け入れ可能です。可能な限り対応いたしますので、こちらもお気軽にお問い合わせください。ホ ームページからでも、お問い合わせ可能です。

http://www.ftl-1.co.jp/contact/

就労自立に向けて、何が自分の課題なのか、その優先順位や課題解決方法も含めて知り たい方は、弊社の見学や実習を有効にご活用ください。学歴職歴問わず利用することがで きます。

就職先については、私たち支援職員が本人と一緒に働きながらアセスメントをとり、そ の人となりに合わせたマッチングや職場への引き継ぎを行います。事務系から現業系まで 本人が活躍できる進路と就職先を一緒に探していきます。また、必要に応じて、公認心理 師・臨床心理士による心理検査を活用したアセスメントも実施しております。

ご相談については、随時受け付けております。就職を目指す方なら、どなたでもお気軽 にお問い合わせください。日程調整のうえ、個別で相談に応じさせていただきます。

<就労定着支援事業>
主に、ftlから企業へと就職した方たちを対象にした、職場への定着支援事業です。人となりをつかんだ上での、テーラーメイドの就労定着支援です。詳細は、以下を参照してく ださい。
https://1drv.ms/b/s!Ah7JHDWO-znfx3thUQpVzZLqFVL7?e=kVqNYL

<就労継続支援B型>
長い目で見つつも、就職を目指す方向けの就労継続支援B型事業所です。そのため、毎日来られる方が優先になります。ftl就労移行支援のクオリティーはそのままに、B型の制 度を利用して就労支援を利用することができます。
http://www.ftl-1.co.jp/lp/about03/

<発達保障型生活介護事業>
上記の通り、すでに本格稼働しています。別名『就労継続支援C型』。現在活躍しているメンバーは、この3月に特別支援学校を卒業した人たちが中心になります。見学・実習・ 利用も可能な状態になっております。特別支援学校の3年生も含め、積極的に利用してく ださい。

詳細については、直接お問い合わせください。

https://1drv.ms/b/s!Ah7JHDWO-znf0BfKoFHSpx_Xo-JH?e=p45w6Y

<土曜プログラム・特別プログラム>
ウイークデイの就労体験型プログラムをより効果的にするためのものです。身体バランスを整え、スキル・状況判断能力を上げる訓練や、基礎学力の強化プログラム、ビジネス メイク講座など、新メニューもあります。

1. 基礎的な読書き数の心得や身体機能の調節(どだいの会・爽快!コンディショニング)
数量概念の獲得、記憶と操作、指示理解と把持など、身体の基本動作、働くための基礎について、楽しみながら集中して行います。

2. ICT教室(パソコン)
WordやExcelの使用方法を中心に、基礎から学びます。また、実践編として、企業から 請け負っている入力業務に取り組む機会も準備しております。お楽しみに!

3.「和太鼓講習」も実施しております。
和太鼓の良さは次のような点にあります。

  • 音階がなく、強弱とリズムで表現するため、わかりやすい
  • 耳よりも体幹で感じる音であるため、認知能力の差があっても共有しやすい。非言語コミュニケーション能力が育つ。
  • アイコンタクトや息を合わせて、全員でひとつの曲を演奏するため、仲間との一体感や、場を分かちあう感覚を楽しみながら得られる。
  • 腰を入れた動作を主としており、随意筋と不随意筋を協調させる運動である。

4.New! 社会人のビジネスメイク講座 採用面接や就職後に役立つ、ビジネスメイク講座です。意外とわかりにくいビジxネスメイ クを実際にやってみながら覚えていきます。

5.専門家講師による特別プログラム 専門家講師を招き、就労自立を達成するために必要な知識をワーク形式で身につけていく 場です。オープンな雰囲気で、楽しく真剣に学びます。

6.土曜日作業稼働日 協力企業様から受注した仕事を行います。もちろん、工賃アップにもつながります。

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4. covid-19(新型コロナウイルス)対策について 当事業所においては、厚生労働省ならびに東京都福祉保健局の指示に従って訓練・支援を継続しております。 これまでも行っていた建物内の消毒や、マスク着用と手洗いの徹底指導に加え、個々の事情に合わせた、緊急事態宣言発令中の措置として、在宅訓練・支援も開始しております。 今後も、できる限り迅速に、厚生労働省ならびに東京都福祉保健局の指示に沿った対応をして参ります。ご理解ご協力のほどをよろしくお願い致します。

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【著書紹介】 『現場発!ソーシャル・インクルーシブとインクルーシブ教育』髙原浩 著 学事出版

http://www.gakuji.co.jp/book/978-4-7619-2581-9.html

これまでの、髙原の体験談を基に、ソーシャル・インクルージョンを障害福祉の現場か ら具体的に問い、インクルーシブ教育を教育現場の実践者との対談を通じて考える本です。

 

『飼い殺しさせないための支援』 髙原浩 著 河出書房新社

*全国学校図書館協議会選定図書に選定されました!

http://ap27.eurotec.ne.jp/np/isbn/9784309248943/

 

『現場発!知的・発達障害者のための就労・自立支援』 髙原浩 著 学事出版

http://gakuji.co.jp/book/978-4-7619-2353-2.html

 

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支援施設職員、教職員、学生、保育職員、親の会、家族会向けの研修講師のご依頼につ きましては、髙原の時間調整ができる範囲で引き受けさせていただきます。ご依頼の際は、 直接お電話いただくか、メールまたは以下のページ(フォームでお問い合わせ)からどう ぞ。

TEL 03-6904-1095
info@ftl-1.co.jp
http://www.ftl-1.co.jp/lp/about03/

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令和2年4月9日
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施設長・サービス管理責任者 髙原浩